一日が終わり、サニーは眠りに就いた。
翌朝サニーはいつものように目を覚ますが、何かに違和感を感じた。

「あれ?なんで公園にいるの?」
自宅で寝ていたはずなのになぜか目覚めた時には公園のベンチに座っていたのだ。
更に誰かが気にかけてくれたのか体には毛布がかけられていた。

「目が覚めましたか。」
目を覚ましたサニーに幼い娘を連れた家族連れの父親が声をかけた。
「よくわからないけどありがとうございます。」
サニーは礼を言う。するとサニーはものすごく見覚えのある感じがしたのだった。

なぜならその父親は自分と同じマントを着用しているからだ。更に母親は白いシャツにピンクのジャンパースカートという自分と同じ出で立ちで娘に至っては昔の自分とそっくり・・・というより自分そのものだった。
サニーは思い切って名前を聞いた。

「俺はジェイソンって言うんだ。そんで女房はジェイミーで娘はサニーだ。」
名前を聞いたサニーは驚愕した。なぜなら親の名前と完全に一致しているからだ。
「実は私の親も同じ名前なんです。しかも姿も一緒で昔家族でこの公園によく来た覚えもあるの。」
サニーの言葉に家族は偶然の一致にしては凄いことだと感じた。

「女の子が一人で公園にいたら危ないから異変には気をつけるんだぞ。」
ジェイソンがそう言った時、幼い方のサニーが口を開いた。

「それって未来の世界からタイムスリップしたんじゃないの?」
幼いサニーの言葉に親は一瞬慌てるが、サニーはなんとなくそんな実感をした。
そんな中幼いサニーはあることを聞いた。

「ところで未来の世界ではどうなっているの?」
未来のことを聞かれたサニーは本当の事を話すか悩んだが、意を決して話した。
「ものすごく言いづらいことなんだけど未来ではギャングに家族を殺されてしまったの。」
サニーの言葉に一家は唖然とした。そんな中サニーは更に続けた。
「そのことがきっかけで過酷な修行を経て街の平和を守り戦う戦士になったのよ。私の家族を奪ったギャングをはじめ全ての悪党を殲滅するためにね。でも過去を変えたら未来はどうなるのかそれはよくわからないけど悪党が来たらなんとか戦ってみせるよ」

そこへジェイソンが口を挟んだ。
「俺達を殺したギャングはどうなったんだ?」
「そいつらは追っていた現金輸送車の強奪犯で追い詰めたらそのギャングだったのよ。あのギャングはその時に戦って倒したの。」
サニーが未来の話をしている時だった。

ドドドドドドッ

突然銃声が鳴り響くとそこにギャングの一団が現れた。
「てめえら纏めて皆殺しだ!!」
ギャング達はそう言うとライフルを家族に向けた。この時サニーは昔の記憶が蘇り、マシンガンを構えながらギャングに立ちはだかった。
「家族には手を出さないで!!」
サニーはギャングを一喝する。

しかしギャングは一斉にサニーに襲いかかるが、サニーは次々とギャングを蹴散らしていった。
「みんなは安全な場所に隠れて。」
サニーは家族にそう促した。

その後もサニーはギャングの集団を次々と蹴散らしていき、遂に一団を壊滅させることができたのだった。

サニーは家族の元へ駆け寄るが、突然地割れが起きた。
「なんで地面が急に・・・」
サニーはもちろん家族も驚いていた。
そして穴の下から赤い鬼が出てきたのだった。

鬼は地上に出るとこう言った。
「過去を変えたなサニー。過去を変えた人間は地獄に落とされるっていう掟があるからよお。サニーには地獄に来てもらうよ。」
鬼はそう言うとサニーを地獄に引きずり込んだ。

「そんなの知らないよ。ギャアアアア!!!」

そして気が付くとサニーは布団から目覚めたのだった。
「夢か・・・」
外を見ると既に朝を迎えていたのでサニーは起き上がるといつもの服に着替え、朝食を済ませると街に出たのであった。

終わり

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